入札と開札の違い

これから入札を始めようかな…と考えている方の中には「開札が何なのか分からない」という方もいるでしょう。

入札について勉強して間もないと、専門用語の多さに悩むことがあります。「開札」という言葉も例外ではなく、いったい何を指しているのかと疑問を感じる方は少なくありません。

そこで、今回は入札と開札の違いを知るために、それぞれの概要について解説します。また、併せて「入札前にしておくこと」についても紹介するので、参考にしてみてください。

入札とは

入札とは、簡単にいうと「発注者が業務を発注するための調達制度」のことです。入札における発注者は、主に「中央省庁」「外郭団体」「地方公共団体」などです。

発注者は入札の制度を活用して、不特定多数の民間業者から入札を募り、依頼先を決定します。

入札では、「一般競争入札」と呼ばれる、参加者同士で競争して落札者を決定する方法を原則としています。

一般競争入札では、価格が最も安価な業者が落札され、契約を交わすことができます。

なお、入札方法は指定された会場の入札箱に入札書を入れるか、電子入札システム上で処理するかの2つの方法です。

開札とは

開札とは、前項触れた「入札書の開封」を行う行為を指します。入札箱に投函された入札書は、担当者などにより開封されて、はじめて参加業者の見積もりなどが分かるのです。

しかし、開札は会場の入札箱だけの行為ではありません。電子入札システムで入札を募っていた場合は、電子システム上で処理されます。電子入札システムで入札すると暗号化されるため、それを複合化する必要があります。この複合化の行為や処理を開札と呼ぶのです。

開札結果を確認する方法

各事業所が入札した後、担当者などによって開札が行われます。この開札結果は、入札に参加した業者はもちろんのこと、入札に参加していない業者及び一般人でも確認できます。

開札結果の確認方法は次の通りです。

入札者立ち合いで開札

入札後の開札は、入札者立ち合いのもとで行われます。金額発表では、落札しているかを判断するために金額が記載された封筒を開封するのです。

このとき、公正さを示さなければならないことから、開札するときには、中身を隠した状態で「開封します」と宣言され開封がされます。

サイト上で公開

開札結果は原則、調達機関のホームページの調達情報ページや、民間の入札情報サービスで確認することもできます。

そのため、会場に行かなくても、入札結果をチェックすることも可能です。

入札前にしておくべきこと

入札を検討しているのであれば、その前に入札の参加資格を取得しておく必要があります。官公庁や地方自治体など、入札の参加資格を取得しておかないと、入札に参加することができません。

また、入札案件は情報収集に時間がかかるといった注意点もあるため、こまめな情報チェックが必要不可欠です。

入札と開札を正しく知ろう

今回は、入札と開札について解説しました。

入札と開札はそれぞれ指す意味が全く異なります。そのため、入札を始めたいと考えているのであれば、それぞれの概要や違いを正しく理解しておかなければなりません。

現在、入札を始めようと検討している方は、きちんと専門用語などの理解を深め、スムーズにスタートできるように準備を進めておきましょう。
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