
「入札」と「応札」はどちらも似たような意味を持つ言葉です。
実際、入札と応札が混同されがちで、一つのシーンで入札も応札も使われることがあります。
しかし、入札と応札には明確な違いが存在するため、正しく理解しておかなければなりません。
そこで今回は、入札と応札の違いについて解説します。ビジネスシーンで入札に参加しようと考えている方や、入札について勉強中の方は参考にしてみてください。
入札が指すもの
「入札」は、幅広いシーンで使うことができる言葉です。具体的には発注者との契約を結ぶために金額などの条件を提示して、契約相手を選ぶときに使いますが、該当シーンは少なくありません。
例えば、工事の請負の契約者を募る際、金額などの条件を提示させて発注先を決定することを入札といいます。また、オークションなどのように物品の売買で金額を提示して購入者を決定する方法も「入札」です。
国による契約は原則「入札」とすることが一般的であり、民間に関しては「入札」の使い方に明確な制限やルールなどはありません。
つまり、「入札」という言葉は、さまざまなシーンで使用されます。
応札が指すもの
「応札」は、公共事業などにおける競争入札に参加することを意味します。具体的には、入札書を入札箱に投函するという行為が「応札」に値するのです。
応札に使われる「応じる」という字の通り、外部からの求めに応じるという意味で使われます。
入札と応札の持つ意味はどちらも似たように思いますが、明確に違う点は「使えるシーン」です。入札はさまざまなシーンで使用できる言葉であるのに対し、応札は競争入札に参加するという意味でしか使用しません。
そのうえ、入札と応札とでは、一般に認知されているか否かという点も異なります。どちらかというと「入札」のほうが一般に広く浸透されている傾向にあります。
入札と応札の使用例
入札と応札の明確な違いが分かったものの、具体的にどう使うのかという点は疑問に感じているでしょう。
ここからは、入札と応札の使用例についてご紹介します。
入札の使い方
入札の使い方は以下のようなものが挙げられます。
「オークションの商品に入札する」
「公共事業の入札に参加する」
「入札者に連絡をする」
ちなみに、入札には入札者を特定しない「一般競争入札」と、入札者をあらかじめ指定する「指名競争入札」などの種類があります。
応札の使い方
入札と比べると、使用シーンが限定される「応札」ですが、どのように使うのが正しいのでしょうか。
応札の使い方は次の通りです。
「入札価格を確認したうえで応札しなければならない」
「落札者の情報については応札した業者に連絡する必要がある」
「応札」という言葉を使うシーンは限定されますが、上記のような使い方が可能です。
とはいえ、「応札」とい言葉自体、一般的ではないのが現状です。場合によっては相手が応札について正しく理解していない、もしくは知らない場合があるため、基本的には「入札」という言葉の使用で問題ないでしょう。
入札と応札の違いを把握しよう
今回は入札と応札の違いについてご紹介しました。
入札は一般的に広く知られている言葉であり、なんとなく意味もイメージできることがほとんどです。しかし、応札はあまり知られていないうえに、意味についても想像できないことが少なくありません。
現在、入札と応札における違いが曖昧な方は、本ページでご紹介した内容を参考にしながら、正しく理解してください。
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