
入札の際、調達担当官などとのやりとりで、お役所でよく使われる用語があることに気づきました。そこで、本シリーズでは、お役所でよく使われる用語を不定期で紹介していきます。お役に立てましたら幸いです。
Contents
【 お役所用語ノート 】
官舎(かんしゃ)
国や自治体が公務員に宿舎として提供する住宅を官舎といいます。官舎には国や自治体が保有する物件が多いですが、民間保有の賃貸物件を入札で募集することもあります。
合議(あいぎ)
自部門だけでは判断できない決裁事項を、他部署に確認し了承を得ることを合議(あいぎ)といいます。一般的に使われている合議(ごうぎ:集まって議論すること)とはニュアンスが少し異なります。
持ち回り決裁
起案者等が決裁事項について、関係各部署などに赴いて直接、部門長の承認のサインをもらって回ることを、持ち回り決裁といいます。通常の決済手順では間に合わない時など、緊急を要する場合に行われることがあります。
一丁目一番地
元々は、法務省の住所(霞ヶ関1-1-1)を指し、転じて「最重要事項」という意味で使われるようになりました。
モフ
財務省のことです。"Ministry of Finance"の頭文字をとって"MOF"といいます。
コメ法
予算関連法案のことをコメ法といいます。国会提出法案の一覧表において予算関連法案にだけ※印が付けられていたことに由来するそうです。
マル政
「政治的判断が必要」という意味で使われます。多くの関係者の利害がからむ案件は、マル政案件として慎重に処理されます。
マルサ
国税局査察部を意味します。映画「マルサの女」で有名になりました。
キャリア、ノンキャリア
国家公務員1種(旧:上級)採用試験を受けて採用された国家公務員はキャリア、一方、他の国家公務員試験を受けて採用された国家公務員はノンキャリアと呼ばれることがあります。
パラ、ポツ
パラは、"paragraph"(段落)の略称、ポツは、「1.」など数字の後ろに付ける点のことです。たとえば、説明会や委員会などで、「それでは、〇〇ページ、ワンパラのイチポツから説明致します」という使われ方をします。